中国の習近平国家主席は12月31日、新年を迎えるに当たり恒例のテレビ演説を行い、
新型コロナの感染拡大を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を巡り、
「未曽有の困難に打ち勝った」と事実上の勝利宣言をした。
その上で「防疫措置は新たな段階に入った」と述べた。
‘@もしかしたら相当おかしくなっている。
誰かも「アンダーコントロール」などと打ち上げて失笑と批判を買っていたが。
中国の新型コロナ患者を診ている医師。
「今日は夜勤だが、 この8時間ほどの間に私一人で120人以上の患者を診た」
感染急拡大の中、医療関係者らは重症患者の多さに驚いている。
さらに、多くの患者は肺が感染し、呼吸不全になり、X線写真に肺が白く写る「白肺」
「感染者40数人のうち、3分の1以上が重症で、白肺の人が10~20人だ。
白肺は高齢者だけがなるのではなく、20代、40代、60代の人もいる。ちょっと怖くなってきた」
白肺になっている若者が非常に多い。熱はないが、全部白肺になっているという上海市民も。
中国で現在流行っている新型コロナはデルタ株などの病原性の強い変異株が新たに現れたのではないかと疑われている。
2020年武漢で大騒動になった時にも「白肺」症状が散見された。
その時に患者は新型コロナを恐れ、毎日「84消毒液」という消毒剤を使って家じゅうを消毒していたことが判明。
「84消毒液」とは次亜塩素酸ナトリウムを主要成分とする、中国ではスーパーなどで売られている一般的な商品。
日本でも、ウイルス対策として、厚生労働省や自治体などのHPに、
ハイターやブリーチなど塩素系漂白剤を水で希釈して次亜塩素酸ナトリウム消毒液を作る方法が紹介されている。
中国当局は「84消毒液」について「説明書では100倍に希釈するよう求めている。
だが、医師が患者に希釈の割合を聞いたところ、少し水を入れて高濃度のまま使用を続けていたことがわかった。
「消毒の後、窓を開けて換気することも知らなかった」
このため医師らは、2人の女性に対し、新型コロナではなく、
長時間にわたり高濃度の「84消毒液」を吸い込んだことによる“アレルギー性肺胞炎”との診断を下した。
高濃度の化学物質を繰り返し吸い込んでいるとアレルギー反応によって肺胞に炎症が起きる。
その後、医師らが患者に家の消毒液をアルコールに変えさせ、アレルギーの治療を行ったところ、
すぐに“治療効果”が出たという。
治療に当たった医師は「もし新型コロナ肺炎の治療基準に従って治療していたら、
さらに病状が悪化していた可能性がある。」と振り返る。
日本でも感染予防のため、次亜塩素酸ナトリウム消毒液を使った消毒が一般的に行われている。
しかし消毒液は「濃いほど良い」というものではなく、正しい使い方を心がけることが大事だ。
いずれにしろ中国の新型コロナは気に掛かる。注意が必要だ。