米食品医薬品局(FDA)は6日、日本の製薬大手エーザイと米製薬企業バイオジェンが共同開発した、
アルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」を迅速承認したと発表。
病気の初期段階で原因とみられる物質を脳内から取り除き、認知機能の低下の長期的な抑制を狙う薬。
エーザイは日本と欧州でも3月までに承認申請する方針を表明。
アルツハイマー病は、脳内に異常なたんぱく質「アミロイドβベータ(Aβ)」が蓄積することで神経細胞が傷つき、
記憶力や判断力などが低下すると考えられている。
従来の認知症薬は症状の一時的な改善を図るものだが、レカネマブは脳内のAβを除去することで、
病気の進行を長期的に遅らせる効果が見込まれている。