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​モルドヴァ首都、親ロシアデモ数千人。

モルドヴァの首都キシナウで19日、親ロシア派政党「SOR」が主導する大規模デモが行われた。

デモには、欧州をはじめとする各国が注目した。

参加者の大半はバスでキシナウに送り込まれ、交通費はSORがまかなったと報じられている。



同国のマイア・サンドゥ大統領はこの抗議の数日前、ロシアが外国の「破壊工作員」を使い、

EU寄りの政権を転覆させる計画が明らかになったと非難していた。

モルドヴァの東部トランスニストリア地域は親ロ派が実効支配している。

そして、ロシア産ガスに依存している。

モルドヴァ政府が国内のルーマニア系住民やロシア語話者との団結を模索する中、

ロシア政府は昨年、モルドヴァへのガス供給を半分に減らし、圧力をかけた。

サンドゥ大統領は13日の記者会見で、ロシアはすでにエネルギー危機を通じて、

モルドヴァの状況を不安定にしようとしたと述べ、

「国民の間に大きな不満が生じ、暴力的な抗議行動につながることが予想される」と述べた。



また、ロシアが「軍隊経験のある破壊工作員に民間人のふりをさせ、

国家機関を暴力的な行動で攻撃し、人質を取る」計画を立てていた疑いがあると指摘。

最近ではモルドヴァの治安当局が、ロシア支持国出身の57人を調べた後、モルドヴァ入国を阻止している。

これにはセルビア人のサッカーファンや、モンテネグロ出身のボクサーなどが含まれているという。

また先週には、モルドヴァの領空が突然、数時間にわたって封鎖された。

モルドヴァ国境警察のロシアン・ヴァシロイ長官はBBCの取材に対し、

「ロシアが侵略国なのはきわめてはっきりしている」と話した。

また、モルドヴァへの脅威はロシアのウクライナ侵攻が始まった2月24日から始まっているものの、

「今ではその性質が変わり、モルドヴァの内と外からの脅威が混ざるようになった」と指摘。

その上で、ウクライナが戦い続け、戦争に勝てば、モルドヴァへのリスクも低くなると述べた。



「もしウクライナが陥落すれば、次はモルドヴァだ。だが恐れてはいない」

ロシアのウクライナ侵略以降、サンドゥ政権はモルドヴァのエネルギー資源の多角化を始め、

ロシア産ガスへの依存を弱めようとした。

しかし、ロシアによるウクライナのインフラへの攻撃や、ルーマニアからの電気輸入コストなどが障害となっている。

モルドヴァでは現在、光熱費が世帯収入の70%以上まで高騰している。

サンドゥ大統領は、ロシアによる国家転覆計画にはSORのような「内部勢力」が関わっている疑いがあるとし、

議会により厳しい国家安全保障法の制定を求めた。

これに対しSORのマリナ・タウベル総裁は、同党は反EUではなく、すべての派閥と良い関係を築きたいのだと話した。

しかしSOR党内には、ロシアの介入を歓迎すると認めている人々もいる。

同党のユーリ・ベレンキ議員は「我々は恐れていない」「ロシアがモルドヴァを欲しいと言うなら、たった半日でできるだろう」と述べた。



ロシアの介入を望むかという質問に、ベレンキ氏は、「個人的な答えはイエスだ。ロシアがいれば今よりも生活が格段に良くなる」と答えた。

抗議に参加したアラさんと友人らは、「もちろん、来ればいい!」

「ここに来てほしい。私たちはロシアの一部になりたい!」と叫んだ。

‘@大統領が懸念するように、ロシアがモルドヴァに侵入するリスクは高まっている。

プーチンウクライナ侵略は各国を巻き込みますます悪化している。