環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に参加する日本など11カ国は31日、英国の加盟を認めることで合意。
2018年に協定が発効して以降、新規加盟が認められるのは初めて。
31日にオンラインで開いた閣僚級会合で合意。
英国は早ければ7月にニュージーランドで開催される閣僚級の「TPP委員会」で協定文書に署名する見通し。
署名後、各国の承認手続きを経て、英国の加盟が正式決定する。
英国の加盟により、TPP経済圏はアジア太平洋地域から欧州へと拡大することになる。
英国が加盟すれば、世界全体のGDPに占めるTPP加盟国の合計は12%から15%に拡大。
TPPは16年に日本やオーストラリアなど12カ国で署名したが、米国がトランプ政権下の17年に離脱。
バイデン政権もTPPへの復帰に消極的だ。
一方、21年9月に中国、台湾が加盟を申請。その後エクアドル、コスタリカ、ウルグアイも申請。
TPPを主導する日本は英国の加盟を協定拡大に勢いをつけたい、
ただ、中国と台湾の加盟交渉は難航する。