米シンクタンク「戦争研究所」(ISW)は22日、ロシアの軍事ブロガーが投稿した写真の分析などから、
ウクライナ軍が南部ヘルソン州のドニプロ川東岸に拠点を設けたとの見方を示した。
ドニプロ川東岸は、ウクライナ軍が計画する領土奪還作戦の目標の一つとされており、
ウクライナ軍の反攻につながる動きになるか注目される。
ロシアの複数の軍事ブロガーが、20日以降、ウクライナ軍の部隊が東岸に上陸し、この地域に拠点を設けていると指摘。
ISWは投稿された写真から、ロシア軍がこの地域や、東岸とヘルソン市とを結ぶアントニウスキー橋のたもと付近の支配を失った可能性があると分析。
2022年11月以来、ドニプロ川を挟んで両軍のにらみ合いが続いてきたが、指摘が事実なら、戦況が変化したことになる。
ただ、ISWは、ウクライナ軍がこの地域をどの程度、掌握しているのかや、拠点をそのまま維持できるかどうかは不明だとしている。
一方、ロシア軍はベラルーシと連携する準備を進めている。
ベラルーシ国防省は22日、核兵器搭載が可能な短距離弾道ミサイル「イスカンデル」について、
ベラルーシ軍兵士がロシアでの訓練を終えて帰国したと発表。タス通信が伝えた。
ベラルーシ国防省は「ロシアのミサイル試験場で、完全な訓練を実施した」としている。