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​NTTデータが富士通を抜き国内最大のIT企業へ。

NTTデータは2023年5月11日、2024年3月期の連結売上高(国際会計基準)が4兆1000億円になる見通しだと発表。
富士通の2024年3月期の業績予想では、売上高に当たる売上収益を3兆8600億円としている。

NTTデータの計画通りに進めば、売り上げ規模で富士通を抜いて国内最大のIT企業になる。

NECNTTデータ富士通日立製作所のIT大手4社のうち、日立は売上収益で10兆円を超える。

しかしIT関連事業に限ると2兆円台となり、他の3社より規模は小さい。




NTTデータが急激に売り上げ規模を拡大しているのは、NTTグループの海外事業を統括するNTT Limited(NTT Ltd.)を2022年10月に傘下へ収めたためだ。

2023年3月期のNTT Ltd.による収益貢献は半年分だったが、2024年3月期以降は通期で収益に寄与する。

統合前と比べて売上高を1兆円以上、押し上げる。

富士通NECもかつては売上高や売上収益で4兆円を超えていた。しかしNECは2009年3月期(日本基準)、富士通も2018年3月期を最後に4兆円を下回っている

この理由について大和証券の上野真チーフアナリストは「富士通NECは事業構造をハードウエア主体からサービス主体へ転換するために事業売却を進めてきた。

このため売り上げを伸ばすことがなかなか難しかった」と話す。

一方のNTTデータは自社製ハードウエアを持たず、ほぼSIサービスだけで事業を成り立たせていた。

このため、富士通NEC構造改革で苦労するのをよそにM&A(合併・買収)で事業を大きくしやすかった。