ミドリムシ、その鮮やかな緑色は光合成を行うためで、日光と水、二酸化炭素を用いて酸素と栄養素を生成。
しかし、まるで異なる生態のミドリムシが新たに発見された。
筑波大学は、ミドリムシの仲間で、光合成の能力を失い水田の生物に寄生するようになった新種を発見、
これを発見場所の筑波の名をとって「ツクバヤドリミドリムシ」と命名。
このミドリムシが内部で繁殖するとやがて寄生されていた動物たちは死んでしまい、内部から大量のミドリムシが飛び出す。
その様子は細胞に感染し、内部で増殖し、拡散するウイルスさながらだという。
寄生性のミドリムシは、古くからその存在を知られていた。
ただ当時はこれらの寄生性ミドリムシが本当にミドリムシの仲間なのかと未解明なままだった。
宿主を殺しながら増殖するツクバヤドリミドリムシは水田の生態系に甚大な影響を与えていると考えら、
研究者たちは水田の寄生性微生物の生態解明を進めることで、水田にかんする理解が進むとしている。
研究内容の詳細は『Protist』に掲載。