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日本政府、南鳥島でレアアースの採掘開始へ。

政府は日本最東端の南鳥島(東京都小笠原村)沖の海底で確認されているレアアース(希土類)について、

令和6年度中に試掘を始める方向で調整に入った。複数の政府関係者が21日、明らかにした。

経済対策を反映する5年度補正予算案に関連経費を盛り込む。



レアアースはハイテク製品に欠かせないが、中国からの輸入に大半を依存しており約6割に上る。

試掘が成功すれば、レアアースの国内調達に一歩踏み出すことになる。

南鳥島沖では、水深約6000メートルの海底でレアアースを含む泥が大量に確認されている。

東京大などの調査では、世界需要の数百年分相当の埋蔵量があるという。

政府は7年1~3月の試掘開始を想定しており、調査期間は約1カ月を見込む。

4年に茨城県沖の水深約2470メートルの海底から泥の回収に成功しており、この技術を応用する。

計画では、地球深部探査船「ちきゅう」から水深約6000メートルの海底まで「揚泥管」を伸ばし、1日当たり約70トンの泥を吸い上げる。

海底で作業するための水中ドローン(ROV)の製作費用として、5年度補正予算案に20億円を盛り込む方向だ。



試掘後の泥は、国立研究開発法人「海洋研究開発機構(JAMSTEC)」の横須賀本部で分析する。

将来的には、南鳥島に泥の脱水や分離を行う拠点施設を整備する案も浮上している。

中国は近年、対立する国に輸出入規制をはじめとする経済的威圧を展開している。