政府は「経済が大事」「感染対策が大事」と、連発する。
ブレーキか?アクセルか?国民は戸惑うばかりだが、
政府は「Go To トラベル」で、感染は拡大しないと断言する。
だったら政府お墨付きの「Go Toトラベル」で出掛けようとなる。
それは普段の外出にも波及する。
各地で不要不急の外出自粛や飲食店の営業時短要請が出るなか、
東京、大阪の中心部への人出はわずかな減少傾向にとどまっている。
ソフトバンクの子会社「Agoop」の調査によると、4日午後3時の人出は3日に比べて、
梅田で3.9%、なんばで0.2%の減少で、わずかな効果にとどまっている。
この辺りも、大阪が感染拡大している要因の一つだろう。
先月28日から飲食店に対して夜の営業時間短縮を求めている東京での今月4日午後10時の人出は、
1週間前に比べて新橋で3.4%、新宿・歌舞伎町で9.2%、渋谷センター街で11.3%の減少。
出掛ける人は格安旅行を何度も体験する。
そうでない人は、入念な対策を怠らず出掛けない。
しかし、感染は拡大し、拡大している自治体では、「外出自粛」を要請。
何度も述べるが、人が動いても感染が拡大しないのなら、「外出自粛」を要請する必要はない。
「Go To トラベル」も停止する必要はない。
なぜ、自粛を要請するのか?なぜ、一部地域で人の出入りを制限するのか?
一度動き出したものは止まらない。
Go Toで「感染対策重視よりも経済」という考えを国民に植え付けてしまった。
感染対策を声高々に訴える人は、「経済の邪魔をしている」とまで見られるようになった。
感染対策は、集団で同じ行動をしないと効果は出にくい。
そして、Go Toは感染を恐れる人が多ければ効果は半減。
中途半端な状態を、日本はこの1年くずっと続けてきた。
その結果が今にある。
感染対策を優先した台湾や中国、ニュージーランドは、感染者数もほぼ抑えられ、
経済は回復に向かっている。
「急がば回れ」という、いい言葉があるのだが、政府や一部の国民は忘れてしまったようだ。
加藤官房長官は「現時点では逼迫していない」と毎回述べる。
もうすでに医療が崩壊している地域があるのに、いつまで同じフレーズを使い続けるのか。
国は「まだ大丈夫、まだ大丈夫」と言い続け、原爆2発落され、沖縄は多大な犠牲を強いられた。
最大限の感染対策をしながら、最低限の生活補償をするという考えになぜならないのか。
終息すれば、国が補填しなくても、国民は堰を切ったように出かける、金を使うのだ。
それは、Go Toが始まる前の連休などでも証明されている。
それでもしないのには、裏があるということだ。