何度も言った、「ウソ付きは信じるな」と。
河野大臣に「はしごを外された」自治体や市民は大迷惑、大混乱。
メディアは一切報じない。
田崎寿史郎氏は「モデルナと秘密保持契約があり言えなかった」と、
連日各局で政府を擁護し、うそぶく。
秘密保持契約とワクチンの数は別問題。
「ワクチン、ありあまるほど打てます」と言わなければいいだけの話だ。
それとも、モデルナとの契約で、「ワクチンが数倍あるように公表しろと言われてる」
とでも言いたいのか。バカバカしい。
新型コロナのモデルナ社製ワクチンについて、日本への6月末までの供給量が、
当初計画の4000万回分から1370万回分へ約6割減っていたと明らかにした。
河野大臣は「モデルナに対する世界的需要が非常に厳しい中で、
モデルナ社と協議の上で決めた」と説明。
計画が変更された時期は「正確には覚えていないが、ゴールデンウイーク前くらいじゃないか」
とぼやかした。
決めたのではなく、分けてもらえなかったのだ。
そして、正確な日にちは分かっているけど、都合の悪いことは忘れた。
河野大臣は、職域接種が遅れている現状との関連性は「全くない」と否定。
ワクチンを使う種類を調整すれば間に合うと説明。
自治体には、ワクチンの在庫と今後の供給を見ながら、
接種スピードの最適化をお願いすると、意味不明のことを述べた。
無いものは、どうやっても最適化どころか適わない、接種できないのだ。
あまり言いたくないが、頭を疑ってしまう。
兵庫県明石市の泉房穂市長は、
「在庫があるのに頭を下げて予約を取り消す市長なんて、どこにもいない。実質的に“在庫”は無い」
突然のワクチン供給量減少に憤りを隠さない。
自治体が進めてきたワクチン集団接種は、ここに来て供給が足りず、
2回目を打つ時期が確定できないといった事態を避けるため、
新規の予約受付などの中止、さらには1回目の予約キャンセルなどを、あえなく実施しているという。
全国の市長同士で“どうするよ?”と連絡を取り合った。
7月6日以降の供給量は、全国平均で必要数の約半分、
次々回は、3分の1以下との連絡が国からなされたのだという。
「市民に対しては、“9月末までには”と広報紙で言った直後に“ごめんなさい”と言うことになった。
今回は“本当に申し訳ございませんのトーン”だ。
ただ現場を預かっている立場からすると、報道の多くに“違う”と思うことが多い。
例えば“65歳以上の高齢者分はある”と言われるが、それはあるに決まっている。
明石市も、高齢者の分は既に来ている。
そうではなく、政府が“一般の方もどんどん打ってください、
1日あたり130万回を目指そう”という話だったので、みんなで頑張って来たのに、という話だ。
「在庫があるのに頭を下げて予約を取り消す市長なんて、どこにもいない。
実質的に“在庫”は無い。
ハイスピードで無理してやっていた他の自治体も、いきなり打てなくなってしまっている状況だ」
と憤る。
一方、明石市のVRS(=ワクチン接種記録システム)への情報入力に不備があったのではないか、
との見方もある。
これに対し泉市長は「全く事実に反する批判だ。明石市はちゃんと入力してきた」と断言。
「神戸市もそうだが、人口が多い自治体の場合、接種券を配り、
しっかりと予約を組んで打ち始めなければならず、その分だけスタートは遅くなる。
しかし一度スタートすれば一気に進む」
「現場を預かっている立場としては、1回目を打った方が、
3週間後の同じ曜日に2回目を打てるよう責任を持って対応している。
“在庫”というが、それは1回目に打った方の2回目の分だし、次に来るのが“7月下旬”としか聞かされていない。
例えば7月6日に打った場合、2回目は7月27日になるが、
そこまでに追加分が来るかどうかが分からなければ、怖くて6日には打てない。
それは在庫とは言わない。在庫というのは、予約を取った方の1回目の分、
1回目を打った方の2回目の分、これを除いた部分になるわけで、
実質的には、ほとんど無いというのが通常の理解だと思う」。
「明石市としては隣町の情報は見られないし、知っているのは国だけなので、
そこは方針を決めて対応してもらえると助かる。今後は供給スケジュールを言っていただければ、
それに合わせて調整していきたい。市民からすれば、国も県も市もない。
だから市長としては、ごめんなさいと言うしかないが、
これ以上、市民に期待だけ持たせて二転三転するのは避けたい。
少なくとも数と日付をちゃんと連絡いただきたい」と訴えた。
‘@河野大臣は消費者担当相時代に、強引に消費者庁を地方移転させようとして、
移転に都合の悪いデータを公表させなかった。
それが明らかになったのは大臣が交代した後。
それで、移転はすったもんだした。
ウソ付き、隠ぺいの体質は、体の芯まで刷り込まれている。
泉市長の話は理路整然、理に適っている。
まさに、最適化。
河野大臣の、今回の件のまやかしはクビに値する。