西村大臣は、私の強い進言を受けて、内々に撤回したが、本人は釈明に終始した。
西村大臣は二階幹事長に「すみません」と謝罪したらしいが、
謝罪する相手が間違っている。
謝罪は国民、飲食関係の人たちにすべきで、二階幹事長や総理、官房長官ではない。
堂々と、公に謝罪すべきだ。そんな軽い問題ではない。‘@
西村大臣は、8日の会見で、酒類の提供を続ける飲食店に対し、
取引先の金融機関から恫喝していただくよう要請した。
森山国会対策委員長は、9日午後、林幹事長代理とともに、総理大臣官邸を訪れ、
「大臣の発言は非常に重いものなので、国民に誤解を招く」と伝えた。
加藤官房長官は「国民の皆さんに理解して頂ける説明をするよう要請する」と応じたという。
その後、加藤官房長官は会見で、
「金融機関の監督当局から、金融機関に対する協力は、お願いをしないことにした。
各閣僚は、記者会見などにおいて、発言の趣旨が、しっかりと伝わるよう対応してもらいたい」と述べ、
西村大臣に対し、「気をつけていただきたい」と伝えたことを明らかにした。
しかし、発言の趣旨はしっかりと伝わっている。
金融機関から、いうことを聞かない酒屋や飲食店を少々脅してくれということだ。
「国民の誤解」と言い放った加藤官房長官らしく、
今回も発言の趣旨がしっかりと伝わっていない。国民の誤解を招かないよう、しっかり伝わるよう対応してほしいとしている。
国民をバカにした言葉だ。
その証拠に、「国民の皆さんに理解して頂ける説明をするよう要請する」と返答。
西村大臣の言葉では、国民は理解できないので、理解できるよう説明するようにと。
国民が理解できないとバカにしている。
何処をどう読み取っても、西村大臣の発言は「金融機関から酒屋や飲食店を恫喝するよう要請する」としか聞こえない。
なぜ、素直に認めて謝罪し、訂正しないのか。
だから、国民は、政治家を信用しなくなるのだ。
菅総理は、記者の質問に対し、西村大臣の発言は承知していないとしながら、
「西村大臣というのは、そうした主旨での発言というのは絶対にしないと私は思っている」と擁護した。
安倍前総理と同様だ。
この絶対の一言が、国民を悪者にして、西村大臣(菅総理)を守らなくてはいけなくなった。
私は仲間を守る感一杯の菅総理だが、菅総理が守らなくてはいけないのは国民だ。
側にいるお仲間ではない。
だから国民との距離が益々乖離する、その原因をつくっているのが菅総理。
国民よりも自分たちのことしか考えていないとみえる。
内閣官房と国税庁が酒の販売業者の組合に出した文書では、
『酒類販売業者におかれては、飲食店が要請に応じていないことを把握した場合には、
当該飲食店との酒類の取引を停止するようお願いします』とある。
国税庁は、酒類の販売の免許を出す権限があるなど、販売業者に大きな影響力を持つ。
内閣官房や国税庁が主導していて、菅総理や加藤官房長官は知らなかったのか。
西村大臣の一存で決めて、発表したのか。
こんな重要なことを、総理や閣僚、誰にも相談しないで発表したとしたら、
西村大臣の見識はアウトだし、政府は相当混乱しているということだ。
加藤官房長官も官房長官の体をなしておらず、菅総理も内閣総理の体をなしていないこととなる。
平井大臣も西村大臣も辞任だ。クビだ!
そんな軽い問題ではない。
分かっているから、釈明にとどめ、西村大臣は公に謝罪をしないのだろう。
私の認識が間違っていたら謝るが、西村大臣が訂正し謝罪したと報道するメディアもあるが、
西村大臣は発言の翌9日、「飲食店に対して何か融資を制限するといった趣旨ではない。
要請・命令に応じて頂けない店もいくつかあるというなかで、不公平感の解消も必要だと思う」
と、釈明したが、訂正も謝罪もしていない。
「国民やメディアの勘違いで、そういった趣旨ではない」と釈明しているだけだと思うが。