熊谷知事が私の指摘を受けて、現在実施している東京パラリンピックの「学校連携観戦」チケットによる、
子どもたちの観戦について、一転中止する方針を決めた。
熊谷知事は「直前のキャンセルが多く、多くの保護者が安心して送り出せない以上、
実施にこだわるべきではない」と、他人事のように説明。
そもそも、教諭の発熱があり、感染している可能性がありながらバスで引率。
あり得ない行為だ。保護者に指摘される前に気付くべきだ。
千葉県によると、「学校連携観戦」に参加する見通しだったのは、
県内の小中学校や高校など合わせて198校の2万3100人余りだった。
しかし、直前のキャンセルが相次ぎ、29日までの6日間では、
予定を大幅に下回る3292人の観戦にとどまっていた。
しかも、8月6日から30日の夕方までに千葉県庁に、
「感染者が増えているのに実施するべきではない」とか、「感染した場合、誰が責任をとるのか」、
「テレビで見られるのになぜ行くのか」などといった意見が、
電話や郵便などで合わせて195件寄せられたという。
学校などに寄せられた疑問や意見などを含めると、反対者の数は相当数に上る。
それでも実行しようとしていた熊谷知事だが、やっと、いまは観戦よりも感染対策だと気づいたようだ。
夏休み明けの教育活動についても保護者から不安が寄せられているとして、
市立学校のすべての教職員にPCR検査を行う意向を明らかにした。