アフガニスタン退避対象はスタッフの家族も含めて約500人いるが、
自衛隊機で退避できたのは日本人1人にとどまる。
日本人や大使館の外国人スタッフらの国外退避を、
政府は今月末が期限の米軍の撤退に合わせ、自衛隊を撤収させる方針を固めた。
菅総理が議長を務める国家安全保障会議(NSC)を開いた後、岸信夫防衛大臣が撤収命令を出す。
アメリカと同盟国は、タリバンがカブールに侵入する前日の8月14日以降、
総力を挙げて11万4000人以上を避難させたという。
8月14日から本格的に動いていたのに、日本は何をしていたのか。‘@
日本:大方の国が退避した後に、自衛隊機がカブール空港に到着。
28日、日本人1人退避。関係者500人が残っている。
まぜ、安井浩美さん(57)1人だけだったのか。
大使館員がいなければ、外と中、空港内と市内にいる日本国民や関係者との連絡の取りようがない。
手続きのしようがない。情報が流れない。
多くの国が協力しながら退避している。なぜ日本は出来なかったのか。
2014年、韓国のセウォル号沈没事故で、乗客のふりをして真っ先に船から脱出したイ・ジュンソク船長は、逮捕された。
罪状は、不作為による殺人、殺人未遂、業務上過失船舶埋没、船員法違反容疑など。
無期懲役(求刑・死刑)の判決が言い渡された。
アメリカ:これまでに5400人の米国民とその家族を避難させた。
カナダ:約3700人カナダ人とアフガニスタン人を避難。
英国:1万5000人以上の英国人とアフガニスタン人を避難。
ドイツ:4100人以上のアフガニスタン人を含む、5347人を避難させた。
イタリア:4832人のアフガニスタン人が、アフガニスタンから脱出したと発表。
フランス:100人以上のフランス人と2500人以上のアフガニスタン人を避難。
オランダ:8月15日以降、2500人を避難させ、そのうち約1600人をオランダに連れてきたと発表。
オランダ大使は26日、最終便でアフガニスタンを出発した。
ベルギー:1400人強の人々が避難、パキスタンの首都イスラマバードに到着したと。
スウェーデン:現地で雇用されている大使館員とその家族を含め、1100人を避難。
デンマーク:8月14日以来、外交官やその家族、元通訳者、デンマーク国民、そして同盟国の人々など、
約1000人をアフガニスタンから退避させた。
国防省によると、デンマークは25日(水)に、残っている外交官と軍人を乗せた最後の避難便をカブールから出発させた。
ポーランド:モラヴィエツキ首相は24日、女性300人、子供300人を含む約900人を、
アフガニスタンから避難させたと発表。
オーストラリア:27日(金)、9日間でオーストラリアは4100人を避難させたが、
そのうち3200人以上は豪市民と、同国のビザを持つアフガニスタン人。
予定されていた最後のフライトは、空港襲撃前だったと述べた。
その他の避難者は、 同盟パートナーからの避難者。
ハンガリー:ハンガリー市民と、以前ハンガリー軍で働いていたアフガニスタン人とその家族など、
540人を輸避難を終了したと発表。
トルコ:約1000人のトルコ国民を含む、少なくとも1400人を避難させた。
アイルランド:36人のアイルランド市民を避難させたと発表。
オーストリア:オーストリアの市民権または居住権を持つ89人が避難。
オーストリアは独自の避難便を運航しておらず、ドイツをはじめとする諸外国に頼っている。
スイス:292人を退避。
ドイツと米国の支援を受けて。
スペイン:81人のスペイン人を退避。
最後の2機の軍用機が、ドバイに到着した中には、4人のポルトガル人兵士と、
NATO加盟国のために働いていた83人のアフガニスタン人も乗っていた。
スペインは今回の救助任務で、欧米諸国や国連、欧州連合(EU)で働いていた、
1898人のアフガニスタン人を避難させた。
カタール:カタールは26日(木)4万人以上の人々をドーハに避難させたと発表。
「国際的なパートナーと協議しながら、今後数日間、避難の努力を続ける」と述べた。
アラブ首長国連邦:UAEはこれまでに3万6500人の避難を支援したと発表。
そのうち8500人は、UAEの国営航空会社や空港を経由してUAEに到着。
インド:565人を退避。
ニュージーランド:少なくとも276人のニュージーランド国民および永住権保持者、その家族、
その他のビザ保持者が避難したという。
韓国:26日、390人が韓国・仁川国際空港に到着。
シャーマン米国務副長官が、22日の会議で、解決策を提示したという。
米国が取引しているアフガニスタンのバス会社に協力者を乗せ、
そのバスを米軍とタリバンが一緒に守っている検問所を通過させるというものだ。
24日は26人しか空港に入るのに成功しなかった。
この日は歩いて空港に行った。
そこで、会社のバス6台を確保。情勢悪化を受けカタールに避難していた大使館員4人が、
カブールに戻って直接交渉にあたり、各国とのバス「争奪戦」を勝ち抜いたという。
25日、米軍側が指定した空港外の複数の待ち合わせ場所に対象者を集合させ、
バス移動で検問を通過。
バスの中には米軍兵が乗っており、検問ではタリバン側と直接交渉を行うなど協力を得て、
空港に入ることができたという。
カブールに戻ったキム公使参事官は、帰国後のインタビューで、
「空港に行く途中でタリバンにバスを止められ、14~15時間、閉じ込められた」と述べた。
ロシア:ロシア人のほか友好国のベラルーシ、タジキスタンなどの市民あわせて500人以上を退避させた。
ちなみに、中国はどうしているのか。友好国として残っているのか。