岸田総理は9日、官邸で取材に応じ「国民の皆様の協力で、感染拡大のスピードは明らかに減少している。
先週と今週の比較では、沖縄県や広島県では1.0倍を割り込んでいて、
感染者数の増加速度が減少し始めている。
東京でも、1.1倍となっていて、まん延防止等重点措置の適用を始めた2週間前の2.6倍と比較すると、
半減している」と述べ、一連のコロナ対策で、感染拡大の速度が減少していることを強調した。
挙句、入国措置を緩和する。
‘@市中では、オミクロン株感染急拡大で、抗原検査やPCR検査キットなどが不足し、
検査ができない状況になっている。
神奈川県などは、検査をしないと公言。
大阪府なども、混乱を来し検査結果が数千単位で把握できていない。
ということは、特定の地域で感染拡大しているのかピークアウトしているのか、実際は分からない。
現状が分からないまま、政策決定をしているということになる。
検査の必要性はこういう所にもある。
検査は、陽性者を確認する対策と、感染政策に対しての基本的な土台ともなる。
検査をしなければ、実態を把握できない。実態を把握できなければ、的確な政策が打てない。
そればかりか、今後の対策にも生かせなくなる。
検査出来ていないのに実行再生算数など正確に把握で来るはずもない。
現状は、出ている数値以上に感染者数がいる。
だから、しばらくは高止まりする可能性がある。
軽く考えようとする人は率を持ち出すが、感染者数が増加すれば率は低くなる。
しかし、実態の死亡者数はデルタ株より増加している。
それを黙認して率を掲げる愚か者たちは、高齢者は亡くなっても仕方ないと思っている。
そういう人達は、インフルエンザの死者数を持ち出し1万人と訴える。
しかし、実際にインフルエンザで死亡しているのは3千人超、
関連死を含めれば1万人くらいになるだろうという憶測の数字だ。
正確には把握できていない。
だから、インフルエンザの死亡者が1万人と言う人は信用しない方が良い。
自分の意見に都合のいい数字を持ち出す。
それを新型コロナに当てはめれば、新型コロナの死亡者数も、もっと増える。
そして、何度も述べているが、今のような対策をしていればインフルエンザでの死亡者は極端に減る。
そもそも、インフルエンザがほとんど見当たらない。
それだけ、新型コロナは強力だということを、今一度認識すべきだ。
神奈川や大阪など政府寄りの自治体が検査数を減らしているのは気になる。
よもや、安倍政権同様、岸田総理が「減少傾向にある」との発言に加担しているのではあるまいが。