論文数、日本は過去最低10位。
政府は14日、2022年版の科学技術・イノベーション白書を閣議決定した。
岸田政権が成長戦略の柱の一つに掲げる「科学技術立国の実現」を特集。
低迷が続く日本の研究力の現状や、大学などが抱える課題をまとめた。
今世紀の日本のノーベル賞受賞者数は世界2位(19人)となり「大きな存在感を示している」と評価。
一方で、影響力が大きな学術論文(被引用数上位10%)の数の国別ランキングで、
日本は過去最低の10位に後退し「このような状況は深刻に受け止めるべきだ」と危機感を示した。
科学技術立国の実現に向けた課題として、若手研究者の雇用が不安定化していることを問題視。
若手研究者が腰を据えて研究に取り組める環境の確保が喫緊の課題と位置付けた。
政府が研究力強化に向けて設置した10兆円規模の大学ファンドについては、
「我が国の成長とイノベーション創出にあたり、大学の研究力を強化することは極めて重要」
と必要性を強調した。
‘@無知な安倍政権時代、利益にならない科学はいらないと、
利益に直結しない研究費や大学の助成金などが削減されてきた。
科学者らは危機感をあらわに訴えてきたが、岸田政権で基礎研究への重要性は再認識されるのか。