岸田政権が炎上し足元が揺らいでいる統一教会問題。
その霊感商法対策を任ぜられたのが、葉梨康弘・法務大臣(62)。
東大法学部出身で、岸田派に属し、当選6回にして初入閣を果たした、あまり知られていない存在。
だが、その本人がかつて統一教会と関係のある「世界日報」紙のインタビューに応じており、
とんだ恥をさらした。
しかし、それだけではなかった。地元のさる関係者は、
「葉梨さんの後援会では、コロナ前まで毎年のように、地元で大規模なゴルフ大会を開催してきました。
そのコンペでは、成績優秀者に豪華賞品が用意され、テレビや自転車が出る年もあったほどです。
しかも賞品の中には、地元企業からタダで提供されたものもあるという。
これって有権者への利益供与に当たらないのでしょうか」
大臣のオフィシャルサイトの、10年12月のブログには、
「後援会ゴルフ大会」として、〈12月17日は、私の後援会のゴルフ大会。
240名の支援者に参加していただいた〉と記載。
あいさつする代議士の後ろには、賞品らしき自転車やキャディーバッグがずらりと並べられている。
少なくとも万単位はするとみられる代物なのだ。
「ラウンド後、表彰式があり、そこで参加賞や賞品が渡される。
プレー費は1万円前後で、うち会費が2千円ほど。
この会費と企業などからもらった協賛金、協賛品で賞品を用意するんです。
地元のJAはお米を出していましたね。代議士はプレーにはほとんど参加しない。
打ち上げの席に来て、あいさつをし、親睦を深めるんです。会費は事務所のスタッフが集めることもありました」
この大会、法の観点からは相当グレーと言わざるを得ない。
第一の問題点は、会の収支報告が一切、なされていないこと。
政治資金規正法では、団体にまつわるすべての収支を収支報告書に記載するよう、義務付けている。
政治資金規正法上、企業から寄付を受けられるのは、政党や政党支部などに限られる。
事務所に質問状を出すと、本人の名で、
「お尋ねのゴルフ大会は、後援会の会員が、自主的な親睦活動の一環として、
大会開催の都度、『葉梨後援会ゴルフ大会実行委員会』を組織して実施されたものと承知しています。
政治団体である『葉梨康弘後援会』の活動とは全く別の、
後援会員の自主的な親睦のための大会と認識しています」
それゆえ、「政治資金規正法上の問題は生じないと考えています」と回答。
この行事は後援会とは無関係に行われているものだから、
政治資金規正法や公選法の対象外と言いたいようだ。
この行事は先代から続けられている。
「週刊新潮」2022年9月1日号 参照
‘@安倍氏の「桜を見る会前夜祭」と同じ構図のようだ。