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欧米で広がる「トリプルデミック」への危機感。

これから冬を迎える欧米や日本など北半球の国々では、医療関係者の間で「トリプルデミック」の懸念が囁かれている。

これは現在第8波を迎えつつある「新型コロナ」と「季節性インフルエンザ」、さらに「RSウイルス」による、

呼吸器系感染症の3つが同時にパンデミックを引き起こす危険性を指している。

米国ではすでにその兆しが見られる。

米国で大流行しているRSウイルス、ここに来てRSウイルスに感染した小児患者が急増したことから、

地元の病院で対応して貰えない小児患者の親たちがクルマで何時間もかけて移動し、

別の州にある病院に駆け込むなど非常事態となっている。



RSウイルスは一般にはあまり知られていないが、世界的に例年11月から翌年1月にかけて流行する、

呼吸器系感染症の原因となっている。感染すると咳や発熱、鼻水、喉の痛みなど風邪と似た症状を引き起こす。

一般成人では重症化する割合は小さいが、乳幼児のように気管支の発育が未熟なケースや、

体力の衰えた高齢者、さらには免疫障害の患者などでは重症化の割合が高まる。

重症化すると気管支炎や肺炎などを引き起こす。

それらによる呼吸不全から血中酸素濃度が低下して、命に関わるほど危険な状態になることもある。