「菅総理は何も見えていない」
菅首総理が13日打ち出したコロナ対策の一手
「国民の命を守る、これが政府最大の責務であります。
酸素ステーションを設置して対処する。
そうした体制を、これから速やかに構築するように関係大臣に指示しました」と表明。
しかし、この方針に対して発案者が疑問の声をあげる。
酸素ステーションを考案した神奈川県の医療危機対策統括官阿南英明氏。
「状況はもう異常です!本来こんなのはあるべきではない。」
あえて批判しますけど、(菅首相の)あの発言の中には何も見えてない。
酸素ステーションをつくれば解決するなんてとんでもない。
災害医療の発想です。本当に最低限、点滴をするとか酸素を吸う、
こういう応急救護所の医療があるわけです。
それと同じ考え方で とにかく酸素だけがあれば命が繋がる。
だから酸素を投与して、命をつないで病院に入院してもらう、命をつなぐための施策です。
やらなかったら1時間後に死ぬでしょう、という人たちを、酸素を投与することで、
半日一日、命がつながって、病院につながっていくわけです。
あくまでも入院させたいです。入院して治療すべきだと思っています。
だけど、入院がどうしても無理な時に使う、という位置付けで開いてます。
酸素ステーションは、あくまでもその人の病床が確保されるまでの時間稼ぎ。
ただ、他の医療を止めなければいけないという、我々としてはもう究極の選択をしている。
自分で作っておきながら、使うべきではないです。使うような事態は異常です。
でも、その異常なところまで来てしまったからこれを使う。
「酸素ステーションを使う」というのは「異常事態」。
酸素ステーションは解決策でもありません。つなぎです。この視点を持たないとだめです。
そこが見えてない。あえて批判しますけど、あの発言の中には何も見えてない。
酸素ステーション作れば解決するなんて、とんでもない。
酸素ステーションに頼る必要のない医療状態に早急にもっていくことが今求められています。
本来ならば、使うべきではない施設。それだけに、政府が打ち出した方針には違和感があると訴える。
‘@酸素吸入で助かる分けではない。入院できる体制がないと、そこで亡くなる可能性がある。
そして、政府が数少ない酸素濃縮器を買い上げると、必要な現場で足りない事態が生じる。
コロナ患者の治療を続ける宇都宮市のインターパーク倉持呼吸器内科・倉持仁院長は、
「酸素ステーション、残念だが意味がない。その前に投薬が必要。
未治療で酸素だけをもらい、苦しむ場所にしかならない。そんな地獄で働きたくない、地獄。
最大限の危機感をもち、病院として機能させてください。
為政者が命を軽視し見殺しにする気か! 自分もそこに行って現実を見よ!」と憤慨した。