僭越ではなく「不躾」
国内で初めて新型コロナ感染者が2万人超が確認された13日、
菅総理は、官邸で記者団の囲み取材に応じた。
記者は「感染拡大を招いたこれまでの総括や反省がなければ、国民に政治の声が届かない。
これまでの取り組みを結果をどのように自己評価されていますか」と質問。
これに対し、菅総理は「自己評価することは僭越だ」とした。
その上で、「世界でロックダウンをする、外出禁止に罰金かけても、
なかなか守ることができなかったじゃないですか」気色ばんだ。
それに対応するために、「やはりワクチンだということで、人流の抑制と同時に、
しっかり全力で取り組んできている。
国民の皆さんに大変ご不満があろうかと思うが、ワクチンも10月の初旬までには、
日本国民全員に2回、8割の希望する方に打てるような態勢も作っている。
とにかく全力で取り組んでいきたいと思う」と述べた。
また菅総理は「東京の医療体制は極めて厳しい」と危機感を示し、
「国民の命を守ることが政府の最大の責務」とし、自宅療養中の患者への酸素投与を可能とするために、
酸素ステーションの態勢を構築するよう関係閣僚に指示したことを明らかにした。
さらに「商業施設などの人流抑制にしっかり取り組む」と語った。
‘@菅総理も、五輪が閉幕したら強気の発言が目立つようになってきた。
各国のロックダウンは結構守られている。
ロックダウンをすれば、感染者数は必ず減る。
しかし、その後に、マスクもせずに自由に動き出すからまた元に戻る。
日本であれば諸外国より、かなり高い確率で抑えられる可能性がある。
この暑い夏にマスクを外さず過ごしているのだから。
そして、ワクチン接種をしても、感染者数は増加する。
イギリスの専門家は、ワクチン接種率が上昇しても感染拡大を抑制出来ない可能性を指摘。
河野ワクチン担当大臣は7月31日夜、自身のネット番組で、
「デルタ株の感染拡大をワクチンだけでどうにかするというのはなかなか難しい」と認めている。
中原英臣(感染症学)校長は、
「河野大臣が言う通り、ワクチンだけではデルタ株に太刀打ちできません。
ところが、菅首相は相変わらず、ワクチンに過度の期待を寄せるあまり、
ワクチン以外の感染対策がおろそかになっている。
日本の場合、現在2回接種は約3500万人程度にとどまり、感染すれば重症化するリスクは依然高い。
このままでは、感染爆発を抑えられず、ワクチン未接種者を中心に重症者が増えかねません」
と危機感を訴える。
本来は、とにかく感染を抑えるべきなのだ。
ウイルスが増えれば増えるほど、ウイルスは自分の都合のいいように変異しやすくなる。
感染者数が増えれば重症者数が増え死亡者も増える。
当たり前のことが理解できない。
菅総理は思い込みが強すぎるようだ。