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​英・厚生委員会、「公衆衛生上の大失敗」

イギリス議会の超党派グループは12日、政府の新型コロナ対応について報告書を発表。

報告書は、イギリス議会の与党保守党が委員長を務める厚生委員会が12日、公表。

パンデミック初期に十分な感染対策を怠ったことが、過去最大級の公衆衛生の失策につながったと指摘。



報告書によると、英政府は当初、状況を管理し、市民の感染を通じて、

むしろ集団免疫を獲得しようというアプローチをとっていた。

集団免疫の獲得をするしかないとの「宿命論」にとらわれ、検査の拡大が遅れた、

この方針は、科学者にも支持されていた。

社会経済的な影響を考慮して、最初のロックダウン開始時期が遅れ、犠牲者を増やしたと報告。

また、介護施設の状況に注意を払うのが遅れたことで、本来なら避けられた何千人もの死者を出した。

ワクチンこそが出口だと早い段階で見定め、開発に先行投資し成功したこと、

大規模な治験を通じて治療に効果のある既存の薬品を特定したこと、などは評価した。



このほか、長年存在していた経済・健康上の格差が新型コロナでさらに拡大し、

貧困層や人種的少数派がより大きく影響を受けたことなども指摘した。

報告書の発表を受けてイギリス政府は「政府は全ての責任を負う」としつつ、

「科学的なアドバイスに従ってきた」と弁明。

政府は、来年の春に公聴会を開催して新型コロナ対応について公式に検証することになっている。

委員長を務めた保守党のジェレミー・ハント議員とグレッグ・クラーク議員は、

パンデミックの本質として「対策をすべて成功させるのは不可能だ」と語った。

両議員は声明で、「イギリスは大きな成功を収め、大きな過ちを犯した。どちらからも学ぶことが重要だ」と述べた。



政府の報道官は、パンデミックから学んだことは多く、来年に公開調査が行われるのもそのためだと述べ、

「我々は人命と国民保健サービス(NHS)を守るため、法的な制限やロックダウンを課すなど、

迅速かつ決定的な行動を怠ったことはない」とし、

「国民全体の協力によって、NHSの逼迫(ひっぱく)を防げたことに感謝している」と結んだ。


‘@日本と同じような流れだ。

大きな違いは、日本は総理自ら「ロックダウン」を完全否定。

英は、ロックダウンの遅れを反省。



日本政府も、集団免疫を獲得するようなアプローチをとっていた。

専門家の間でも、集団免疫獲得論が出ていた。

社会経済的な影響を考慮して、検査を控え、逆に国民が遊びまわる大きなイベントを開催。

結果、感染は拡大した。

日本も、介護施設の状況に注意を払うのが遅れたことで、本来なら避けられた数千人もの死者を出した。

全国的なアベノマスク配布は評価されなかった。

そして、ワクチンン獲得にも後れを取った。

このほか、アベノミクスで拡大した経済・健康上の格差が新型コロナでさらに拡大し、

貧困層や少数派がより大きく影響を受けた。

日本政府は「人の流れが多いとかなんとかいう話だったが、

今、人の流れがこれだけ多くて患者は減っているんじゃないの?

あの話は全くうそだったという話になるんですかね。

外で飯を食うな、人に会うな等々、制限の根拠は何なのか、本当にそれが必要で効果があったものなのか」

と、専門家の判断を批判し疑問を呈した。

その上で「私どもはなんとなくちょっと違うんじゃないかなという感じはします」と、専門家を否定した。



麻生副総裁のように思っている人は意外と多い。

感染が収縮しているのだから当たり前のことで、感染が拡大している時に人流が増えたら感染は急拡大した。

感染が収まりかけて、収まりきらないままに人流を増やし、感染は拡大した。

閉鎖空間で大声で飛沫を飛ばすことは、ウイルスが大喜びする場面だ。

それを酒が助長する。

幾度となく経験しているのに、理解できない。

札幌市は10月12日、市内のカラオケバーで21人の新型コロナクラスターが確認されたと発表。

政府は、専門家を否定しているのだから、当然、公聴会など開催せず、

新型コロナ対応について公式に検証する予定はない。

英政府と日本政府の真逆の対応。

英政府は新型コロナを既に統括し、反省と評価を述べ、詳細は公聴会を開いて検証する。

紳士の国らしく、やることが早いし真摯だ。

これだけをみても、日本の闇は深い。

政治家の頭は寝ているとしか思えない。